バキマイストーリー

自分の人生を振り返りながら、苦しかった事、辛かった事、嬉しかった事と向き合って綴って行きたいです。

入学式と怒りのランドセル

前書き)話は遂に小学校へと進む、実は過去にも性の目覚めを書こうと思い立った事があり、、どうしても書き続ける事が出来なくなってしまった。それだけ俺にとって小学校の体験は辛く苦しい出来事が多かった。でも逃げずに向き合って行きたいと思う、今は多くの言葉を学び支えを得た、全ては過去の経験で今ではない恐れるものは何もないのだから。

小学校の記憶は前後したり混濁している所もあって分かりにくいかも知れないけど目を通してくれたら嬉しい。

入学式

母と2人で真新しいリュックを背負って桜舞う🌸校舎へ足を踏み入れると自分と同じ様に指定された制服を着てお母さんと手を繋いでいる子供達の姿が沢山あった。

それから一旦親から離れ自分達がこれから使う教室へ向かう途中の、

その時、

『おい!お前!何で女が黒いランドセル背負ってんだよ!』と1人の男の子が急に俺のランドセルを引っ張り転ばされた。

その時に初めて怒りと言う感情が込み上がって来た、母に買って貰ったランドセルを傷付けようとして来た事に対して凄く腹が立った。

入学式前日の夜に家で制服を着てランドセルを背負い鏡に映る自分を見て母が褒めてくれた事、その母の思いをも踏みにじられた気分だった。

腹が立って涙が出てきた、それから直ぐに取っ組み合いの喧嘩になったと思う。そこからはあまり記憶がない、、騒ぎに気付いた大人の人が止めに来たとは思うが自分に何が起きたのか当時は誰にも説明が出来ずに居た、

この日から俺の戦いの日々が始まった。

やられたらやられっぱなしだと周りはドンドンエスカレートして行く、学校にいる間は自分の身は自分で守らないとココで生きて行く事は難しいんだと思った。

ただでさえ、周りの子達と見栄えが違い肌は白く、髪の毛は栗色、目も大きくブラウン、3月生まれで他の子達より身体は小さくエキゾチックな雰囲気だった為に周りも戸惑ってしまうのはしょうがないだろうし、その学校では外国人の子は俺くらいしか居なかったのだから。

それから毎日の様に喧嘩やトラブルが絶えず、先生達からも外国人の問題児扱いされる様になって行った。

その入学式の帰り道だったと思う、

母と手を繋いで帰る途中数人の男の子達が俺と母に対して、

『がいじん〜がいじん〜!』と言いながら石を投げて来た。

それを母は黙って見過ごさず、その子達を追いかけて注意しようとするも皆んな一目散に逃げて行った。

そんな母を見て恥ずかしくも悔しい気持ちになった、母にそんな事をさせてしまった自分に酷く責任を感じたりもしていて辛かったんだと思う。

今だったら母と2人でたわいない話をし笑いながら、彼等に対し健康な心になれる様に祈りを捧げるだけだろう。

小学校入学の初日から散々な思いをして行くのであった、、これから起きる数々の出来事をこの時の僕はまだ知る由もない。